私も、意志入れをできるようにしたほうがいいのか? [仕事]
この「意思入れ」(or「意志入れ」)は一般的な用語なのか、わからないのですが・・・。
上司が部下に依頼した仕事に対して、あえて目的や仕事の意味、重要性を説明し、組織としての意思を示すことで、期待された職務をより確実に実行させる、というような、ニュアンスで使いますね。
個人的には「意志」の方を使います。仕事なので。
「思い」に含まれる個人の感情に近いニュアンスより、「志」に含まれる果断な、時には非情でさえある組織としての意志の方が適当かな、と思っているのです。
さて。
私の現在の職分はテストエンジニアです。
テストをすると、不具合を発見します。
不具合は、単純に"製品として具合が悪い"ことを全てひっくるめた言葉です。
私がこれまで見つけたものは、プログラミングミス、設計の理解の食い違い、設計仕様の抜け漏れ、想定していない条件、動作などがあります。
さて。
不具合は、優先順位や重要度判定を行い、対応されるわけですが。
私は、テストエンジニアが、不具合について優先順位付けや重要度判定をすべきではない、という意見をもっています。
# 仕事上では求められればやります。
優先順位などは、プロジェクトとして判断されるべきだと考えているからです。
判断材料となる事実を提供することが、テストエンジニアの最大の貢献であり責務だと考えているので、あえて主観を除外した方がよいと思っているのですね。
逆に、テストに臨む際に、優先順位等を念頭においてしまうことにより、無意識のフィルタがかかって、不具合を見逃すことも恐れています。
だから、冒頭の「意志入れ」は、"私はやらない"と、スタンスを決めたのですね。
ただ。
先日、不具合を報告した際に、その不具合の優先順位付けについて意見を求められました。
その事実で、「意志入れ」を自分もできた方がいいのか?と思い始めています。
確かに、発見段階で不具合を一番承知しているのは、発見者であるテストエンジニアです。
それがどういう影響があるか、自覚あるなしに関わらず認識しているからこそ、不具合として報告しているわけです。
それは伝えていいのかな、と思い始めたのです。
優先順位の決定はプロジェクトとしてすべき、という意見は変わりません。
先入観を持ってテストに臨むべきではない、というスタンスも変わりません。
ただ、そのために、私が認識している影響を明示的に説明する、そういう「意志入れ」はできていいのかな、そういうことを考え始めています。
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