腐ったみかんと手負いの獣 [フィクション]
腐ったみかんを箱の中に入れておくと、大丈夫なみかんまで駄目になるから、早く取り除いたほうがいい。
果物はね、確かにそうなんだけど。
回復することは、ないからね。
じゃあ、動物はどうするよって話。
自己治癒力というものがあるからね。
感染症なら、速攻で隔離だけど、怪我の場合は、微妙だよね。
仲間から切り離されて、弱っちゃうこともあるよねぇ。
だけど、群れが危機的な状況にある場合。
弱っているものを切り捨てないと、群れが成り立たないこともあるし。
ストレスで、弱いものが仲間に攻撃され、追い出されることもあるだろうし。
どうするのがいいのかね。
何の話かって?
察してくださいな。
十年 [フィクション]
2005年年末から2006年年初にかけて、So-netで「GBA2005ノベル」というイベントがありました。そのとき、参加しようとして書きかけた小説です。
そのとき仕上げなかったので、下書きのままありました。
放置しておくのも何なので、加筆して公開します。
もちろんフィクションです。
それ、男とか女とかいう問題か? [フィクション]
「女性って男が語る夢を喜んで聴くタイプと、あからさまに興味なさそうにするタイプと二種類いるよな。あの違いはなんなんだ?」
「…自分の存在無視されれば誰だって嫌だろ」
「何の話だよ」
「誰だって話を聴いてもらうほうがいいわけじゃん。それを一方的に話されて気分いいわけないし。喜んで聴く方は割り切っただけだろ。それ、男とか女とかいう問題か?」