視野に入っていない。

正直、この話題を書くことにはためらいがあります。
世間的にはHotの話題ですが、自分としてはそれに巻き込まれたくないのですね。
テーマ自体が非常にデリケートな話題ですし。何でぼやかしたままでいきたいと思います。
自分の知人に、子供に恵まれずつらい思いをした方もおり、また、その辺の絡みで知人から色々聞いたりしたこともあります。これがらみの話があるたびに、その方々の顔が浮かびます。
なので、正直あまり積極的に語りたい話題ではないのですよ。無責任になりますから。

また、火種をあえてかぶるほど、興味のない方なのですよ。失礼ながら。
私自身は、積極的にこの方に対してバッシングしようという気も、擁護する気もないです。
私自身がこの発言を目にした場合、無知に眉をひそめる、というところでしょう。注意するほど関心はもてませんから。

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じゃ、何で書くんだよ。というところですね。
個人的に、すっきりしないんですよ。間尺の合わなさ、というか、つじつまの合わなさ、というところが。

ご自身の知人が結婚したことを喜ぶのは、とてもほほえましい、と思います。
また、高齢出産にまつわるリスク、というものも現実にあります。

ただ、女性の結婚・出産というのは、非常にデリケートで重要な問題だと私は認識しています。まして、それが働いている方となればなおさらで。
それを、誰がどうとるかわからない公共放送で言ったとして問題ないだろうか、という皮膚感覚がない、ということが、率直に言えば"やばくないか？"と感じます。

また、"幸せになってほしい"という気持のあらわれが、何故"35歳以上～"という発言になるのか、その発想、思考展開がよくわかりません。
# あまり書きたいセリフではないので、省略をご容赦ください。
わからない、というのは"理解できない"という意味より、"およその思考過程、それに至るまでの周辺認識は推測が自分の中で成り立つが、それを是とする価値観が自分の背景、価値観に照らしてNG"、ということです。
知人の方に面と向かってそう言った時に、相手の方が素直に喜ぶ、とは私には思えないのでして。
もし、そう感じていたとした場合、相手の方とのコミュニケーションが取れているのだろうか、という余計な心配をしています。

言葉を使って表現する、伝える、という側面で捉えると、受け手が自分の言葉をどううけとるか、という視点が大きく欠落しているように受け取れてしまう、ということの方が、アーティストとしては致命的かな、とは思います。
ただ、この人に求められている"偶像"に、そのスキルが必要なのか、というのはわかりませんが。

推測でしかないのですが、失礼ながらこの方の視野には、"35歳以上～"という人が入っていない、のではないか、と感じています。
知識としてそういう人もいる、というのは知っている。だけど、ご自身の身近にそういう人がいない、そういう人の顔が思い浮かばない、のではないか。

もし、そうだとした場合、今、感じてる責任は"人を傷つけた"からではなく、"自分の発言が大きなマイナスの影響を呼び、そのマイナスの影響の責任を突きつけられた"こと、ではないのか、と思うのです。
契約を白紙にせざるを得なかったスポンサーとか、そういうような人に対する責任なのではないか、と。
”人を傷つけた”、その責任をちゃんと身に負えているのか、というところがいま一つ、何かすっきりしないなぁと。
だからって何だ、って言われると、その通りなんですけどね。

自分がしたことの責任をとる、というのはその人の大事な責任であり、同時に権利だと思っています。
その機会がちゃんと与えられているのだろうか、などと思っています。