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むかしばなし。 [ふと思ったこと]

小学生時分の話。

教師が、積極的に手を挙げて指されて答えられたらテストの点数よりも高く評価する、指されなくても挙げていればわかっているものとみなす、という教科があった。積極的に手を上げさせるための策だろう。実際に結構効果的で、結構な数の生徒が手を挙げていた。
とはいえ、答えられたら評価する、なので、答えがわからないような質問だと手を挙げる生徒は当然減る。自分は割と得意な教科だったので、皆が手を挙げるような質問では手を上げず、他の人が手を上げないような質問で手を挙げていた。公平性の観点からすれば、皆が手を上げるような質問で自分は指されないのは目に見えていたので、指されないとわかっていて手を上げるのは効率が悪いと思ったからだ。
他の生徒が答えられない設問で手を挙げて正答しているので、皆が挙げるときに挙げないからといって、授業が理解できていないわけでもないし、積極性がないわけでもない、と見なされると考えていた。
実際に教師がどう見ていたかは知らない。ただ、回数全体で見れば他の生徒と同じぐらい指されていたと思う。

その教科が授業参観の対象になった。いつも通り、他の生徒が積極的に手を挙げているには挙げず、他の生徒が挙げていない設問に手を挙げて答えた。
その行動に対して、どこかの親から"お前は目立ちたいんだ"と一方的に断定された。そんなつもりはなかったので、"違う。手を挙げるのは指される時だけにしたいからだ"と反論したが、鼻で笑われて"違う。お前は目立ちたいんだ"と断定された。一人で悦に入っている姿に、この人に何を言っても無駄だ、と思った。

その後、自分が何を考えているか、言うことはなくなったと思う。
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Mishika

> はじドラさん
ありがとうございます。
by Mishika (2017-07-07 06:07) 

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