よくやっていたよなーと思う。

細かいファイル移動だのを伴う定型業務を引き継いだ。今せっせとスクリプトでの自動化を進めている。
個々の作業は30分ぐらいか。全てをまとめると2Hぐらいにはなる。自動化すれば10分で終わる。その間、人の関与は不要になる。

自動化の切り替えが完了するまでは手作業で行わなければならないのだが、面倒くさくてかなわない。
昔、こういう定型業務を約100項目8Hぶっつづけで手作業でやっていた自分なら、多分平気だろう。

我ながら、よくやっていたよなーと思う。

何故やれていたかといえば、多分、以下の理由だろう。
・単純作業に対する集中力・注意力が今より高かった
・単純作業をこなして決まった成果を出すことだけが自分の役割だと思っていた
　(=単純作業はより上位の業務における手段でしかなく、その上位の業務の意識がなかった)
・それ以外の手段がなかった(orあることを知らなかった)
・単純作業を繰り返したところで、その作業を繰り返す以外のスキルや評価が得られないことに気づいていなかった。
　(=頑張ってきちんとこなせば、次にアサインされる仕事はより成果の大きい、責任の持てる、キャリアに結びつくものになると思っていた。実際には何も変わらなかった)
話が飛ぶ。
「魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る！」」というネット小説(?)がある。
2chねるの掲示板で1ユーザが連載したもの。会話のみで描写されている。
まだ全てを読んではいないが、この3スレ目で印象的な台詞がある。
http://maouyusya2828.web.fc2.com/matome03.html

「教育が、つまり知識が少なくて“もっと良い世界がある”事もよく判ってないんです。だからずっと貧しいんです。(中略)“そっちに行く方法”が判らないんです。ううん、正確には“そっちに行けるかもしれない”って事すらも判らないんです」

結局は、こういうことだろう。
当時の私は、仕事における"教育を受けて"いなかった。だから、"盲目的に"仕事をこなせた。実際に盲目だったから。
今の私は、当時の私に比べれば"教育を受け"た。だから、"盲目的に"仕事をすることができなくなった。