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むかしばなし。 [日々の雑記]

小学生の頃。美化委員というのになった。
生徒全員を何かしらの委員会に所属させて仕事をさせる、という類の委員なので、私がなったことにはそんなに意味はない。
美化委員といっても、実のところ割り当てられた担当を週1回掃除する係である。そんなに真面目に活動するような委員会でもない。少なくとも、私は他のクラスの美化委員が活動していたのを見たことはない。
私も途中からサボったが、そのことでお咎めがあったわけでもないし。

うちのクラスでは私と他二人が美化委員だった。委員になった最初の2週間位は3人で掃除していたが、そのうち二人はこなくなった。
私は一人で嬉々として掃除していた。人通りが少なくそんなに汚れない場所だったので意外と居心地はよかったし、他の二人が放棄した責任を自分はちゃんとやっている、的な優越感というか他の人がやりたがらないことを進んでやっている、ということに誇りを感じていた。
今から思えば、そんな大層な仕事でもないのだが。

半年任期で3ヶ月ぐらい経過した頃、担任の教師が通りがかって私を叱った。

「他の二人を呼んで掃除しろよ」

自分の中にあった誇りはなくなり、担当場所が急に居心地の悪い場所になった。

次の週ぐらいまでは行ったが、翌、翌週ぐらいから私は掃除に行かなくなった。
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