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むかしばなし。 [ふと思ったこと]

昔、ペットボトル飲料水のおまけとしてついていたアイテムの特定タイプのものがどうしてもどうしてもほしくて仕方なかったことがある。
おまけの中身は封を開けてみないとわからないものだったので、手に入るまでコンビニをはしごしてペットボトルを買い占めた。
# もちろん全部飲んだ。

あの時、無性にほしくてほしくて仕方なかったのだが、その理由はいまだにわからない。

私は何かを集める、という趣味はない。そのアイテムも希少性などの付加価値があるものではなく、何種類かあるうちのひとつ、と言うだけだった。
# とはいえ、何故かあたりが入っていなかったので、最終的に手に入るまで、相当な本数を買った。
そして、手に入った後、すっと私はそのアイテムに関して満たされたらしく、興味をもたなくなった。しばらく手元に置いていたが、最終的には処分した。


その理由はわからないのだが、最近、一つだけ思うことがある。多分、私はその時”飢えて”いたのだと思う。
飢えて飢えて仕方なく、その飢えを満たそうともがいた結果がコンビニのはしご、と買い占めだった、というわけだ。

"飢えて"いたものは、そのアイテムが象徴する何かで、実際にはそのアイテム自体がほしかったわけじゃないのだろう。
飢えていたから冷静な判断は働かない。



自分が何かをするときに、どうしようもなく何かに駆り立てられることがある。
その何かにはいくつかあって。”自分はここにいる”という声であったり。使命感だったり。あるいは恐怖だったり。
飢え、もその一つだと思っている。

飢え、の場合やっかいなのは、飢えている間は正常な判断は働かない。少しでも飢えを満たさない限り、それこそ土を食らうかの如く手当たり次第に手を出し、自分がやっていることを考えることができない。
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