2011-11-27

仕事で実開発をやるようになった。
EUCやスクリプト、マクロレベルなら結構やっていたが、実際に自社の製品として売られるものの開発は初めてだ。
普通は新人のうちにやるようなことを社会人を云年経過した今やっているので、出遅れているというあせりはある。

一方で、この業務を始める前に持っていた、実開発というものに対する自分の畏れは現実を知らないが故の過大評価、構えの側面はある、という見解にもなっている。
もちろん自分が学ばなければならないこと、やらなければならないことは厳然とあるが、それはどうにも超えられない、というほどの話ではない。
むしろ、今までマクロやスクリプトレベルでもコードを組んでいた経験と、自分がプログラミングをしてこなかった間に培ってきた色んなスキルは活きる余地がある、と。

この実開発に対する畏れは、自分がソフトウェアテストを担当していた頃に持っていた、設計・開発に対する畏れにも近いものがある。テストエンジニアをして、設計・開発の方から軽くあしらわれていた頃は、それだけのテストエンジニアがおよぶべくもない実力、スキルの差があるのかと嘆いたものだが、ふたを開けてみれば、埋められない壁、のようなものはそんなになかった。役割の違いによる必要スキルや環境・背景による差はあるものの、何というか、"特殊技能が必要な選ばれた人間"というほどのものではない、という。

昔、自分がプログラミングをしたことがないということで、プログラミングをしていたことがある先輩からプログラミングができないことで”お前はつぶしが利かないね”的な発言をされたことがある。
感情的な反発を覚えつつ、実際はそうなのかもしれないという絶望と隣りあわせでここまできた。冷静に考えたとき、その先輩は私を殊更低く見ることで自分のアイデンティティを保とうとしたのであろう、と認識していたが、その反証もできずに悶々としていた。
今思うのは、やっぱり、突出しているならいざ知らず、これひとつやったことがあるない程度で仕事の大勢を決するほどのものじゃねーよ、という口の悪い実感だ。
仕事であり、軽視するものじゃない。だが、殊更構えるようなものでもない。むしろ淡々とこなすべき作業として扱うべきだ。
本当にやることはその先にある。

コメント 2

よーしゃヨシャヨシャ（ ・∀・ ）
by もんとれ (2011-11-29 05:22) 

＞もんとれさん
ありがとうございます。
口の威勢ほど乗り切れていませんが、頑張ります。
by Mishika (2011-12-02 23:20)