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自己流のやり方と、マニュアル的な仕事のやり方 [仕事]

職場に仕事が下手な若手がいた。
この表現もどうかと思うが、ともかく、下手、と表現する以外の言葉が自分には見つからない。

まず、仕事のミスが多い。こういう成果物を出してくれ、という作業指示に対して、欠けがある。大概。注意力やらスキルやらが低い。
仕事の目的や状況の誤認識がある。現在のプロジェクト状況や相手の役割から、この仕事の意味はこうであり、こうすべきだと作業指示元や周囲に訂正されても自分の認識をなかなか改めない。

ミスがあるのは本人も気にしてはいたらしく、自分流のチェック手順を作ったりしていた。だが、それが的を外していた。なのでミスが防げない。というか、そのチェックのため作業が増える。
作業スキルも低いので、作業量が増えるとまたミスが増える。

ミスが防げないので、他の人なら一任されるような作業でも上司にチェックされるような作業手順に変更される。
その場合でも自分のチェック手順は変えないので、二重チェックになる。それで作業が増える。ミスも増える。
で、上司もミスが続くので見る目も厳しくなり、他の人なら”直せ”で済むところを"前にも指摘しただろう"という指導もつくのでそれでも対応工数が増える。

ミスを生む作業手順を変えないで使用しており、自己チェックも機能しないのでさらにミスが増え、さらにチェックが増えて手が回らないので新たなミスが増える、という悪循環だった。


他の同年代の人ならある程度周りを取りまとめるとか、指示を出すとかを役割としていい頃合いではあった。ただ、もうこれが年単位で続いていた人なので、さすがに下に人はつけられておらず、現場で実作業を役割とされていた。
のだが。自分から作業指示を下位者に出してやらせるという前提で作業手順等を作るのをやめなかった。

他の人でもできるように、という観点を持つことは一般論として間違いではない。一応そういう観点を持つことも指導もされてはいた。
ただ、そもそも自分でやってもミスなくできる手順になっていない時点で、作業手順として最低ラインをクリアできていない。
一時期、他の、熟練の作業者に手伝ってもらって、その人が残した手順があるのだが、それを使おうとしなかった。


その、自分流の仕事のやり方を捨てれば、もっと楽に、もっと簡単に品質あがるのに、と思っていた。
極端な話、その時点で割り当てられている役割なら、人に言われるままやっても作業品質としては必要十分レベルになった。
それを自己流を持ち込んだことで、却ってごてごてした不必要に工数がかかってミスも誘発する作業手順になり、自分が苦労するだけでなく、現実ミスで周囲に迷惑をかけた。


自分が"作業手順を標準化し展開する側"でであるという認識を捨てられなかったんだろうなあと思う。
現実の自分は"作業指示を受けて実行する側"レベルの立場でしかない、スキルでしかないということを受け入れられなかったんだろう、と。
本来期待されるものではあった。ただ、それを期待するレベルに到達できていないものでもあった。
今は仕方ない、などと割り切れれば、まだ改善の見込みはあったろうに。
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