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「ところで君は何ができる」 [フィクション]

ト書き:
社員は命じられたプロジェクトについての調査をプレゼンテーションしていた。
相手は、部長、課長、係長。
プロジェクトは部門戦略の一翼を担う重要なもの。

幕が上がる。
社員「・・・このように、現在の市場を考えると、この案件は厳しいものであり・・・」
部長「もういい。つまりは君は、この件は、見込みがない、と言いたいのだね?」
社員「は、はい」
係長「いえ、現在の計画では、実現性など問題はありますが、この戦略自体は部門、ひいては社内の活性化に必要なものです」
課長「そうです」

部長「しかし、今回の調査結果としては、達成は難しいのだろう?君の発表はそうだったな」
社員「はい!係長のおっしゃる過去の資産を生かすということは聞こえはいいかもしれませんが、今は新しく・・・」
係長「お、おい?!」
部長「そうか。ならこの件は終わりだな」
係長「え、ええ?!」
部長「ところで君は何ができる」
社員「は、はい?」

部長「この件は見込みがないのだろう?なら別の仕事をしてもらおう。遊ばせておくわけにはいかないからな」
社員「え、ええと・・・」
部長「課長。この件は君に預ける。係長と相談して、達成可能な計画を立て、遂行するように。必要な人員・リソースの手配も一任する」
課長「はい」
社員「ぶ、部長?!私は?!私はいままでやってきて・・・!」
部長「見込みがないのだろう?」
社員「た、確かにそう申し上げ・・・、でも・・・!」

部長「この件は部門としての達成が必須の案件だ。だから、君の調査にも費用を投資した。当然、わざわざ人を当てたということは、人件費を投入しても達成したいものなのだよ」
「・・・・・・!」

部長「君にもいろいろ不満はあるらしいがね。だが、会社は君の不満に金を払っているわけではない。我々も君の愚痴を聴きにきたわけではない」

部長「で、何ができるのかね」
社員「・・・」


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